日本のローカルコンテンツの世界発信

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    龍馬の銅像

    この2年間、にっぽんe物産市プロジェクトで、はじめて経済産業省の方や首都圏の小売店・飲食店の方々、全国の地元(地域)を愛するプロデューサー的な役割を担っている方々と、腹をわった交流をさせていただきました。その結果、気づいたことですが、特に食の分野で、情報を求めている人(買い手:消費者またはお店)と、普段情報提供している人(売り手:卸売業・仲介事業者)とで、ミスマッチが起きており、本当に欲しいローカルの情報がなかなか手に入りにくいということでした。

    それは、どの分野も共通していると思いますが、全国展開している大手企業は一見、全国津々浦々の情報をもっていると思いこんでいましたが、実はターゲットがマス対象であるため、ニッチなものやプレミアムなものの情報は実際のサービスには活用できず、各支店の現場には、声の大きい・または規模が大きいなどといった、大きな情報が主に集まってきます。

    一方、消費者側はどうでしょうか。大手のスーパーや大手の旅行代理店に行って、魅力ある商品があるでしょうか。本当に買いたいものがあるでしょうか。これは国内だけにとどまらず、「世界から見た日本」という商品も同じです。世界に発信している情報で、英語や中国語などに対応している情報は、国内の大手のスーパーや大手の旅行代理店のような一般的で大きな機関・企業の情報ばかりが目につきます。

    大月町の海

    日本の本当の豊かさ、すばらしさ、誇り、価値観とはどこにあるのか、1人の日本人として問いかけたときに、私は田舎(ローカル)にあると思います。

    私は現在、国内でも最も経済的指標から言えば最下位にある「高知県」に住んでいます。自分たちが当たり前に食べているもの、見ている風景、もっている技、さらには考え方(生き方)などは、世界の中でもトップクラスにあると自負していますが、残念ながら自分たちの中だけで満足・消化しています。ただ、それが、以前は良かったのですが、過疎化・高齢化、グローバル化の中で厳しい波がどんどん押し寄せ、心の自信も失われようとしています。

    土佐のカツオ

    これからの田舎は、自分たちの前にある当たり前の食材や風景、地域文化の価値に気づき、国内とは言わず、日本の誇りとして、むしろいきなり世界に向けて発信すべきだと思います。

    素材・食材の写真、風景・技術の動画など、今では安価なデジタル機器で、プロ顔負けのコンテンツが蓄積できます。世界への情報発信の仕方もインターネットで動画も含めて発信できます。

    ただし、従来のように各地方が変な競争意識・縄張り争いでバラバラやるのではなく、志のあるローカル集団が、共通の価値観・ルールを共有化した上で、世界を対象に塊(チーム)として提供した方が、相手側にとって魅力あるもの「コンテンツ」になると思います。

    天狗高原の森

    ここ高知は、全土地の面積の84%が森で、そこから育まれる水は川となりますが、当たり前に泳げる、飲んでも大丈夫なくらいきれいな川がたくさんあります。川にはウナギやエビ、鮎が泳ぎ、地元の人は贅沢に取れたてのものを食べています。

    そんな田舎では当たり前のコンテンツを世界に発信し、自然の少ない・きれいでない・食べ物を他の地域から買っている人たちに見てもらい、最終的には旅で来てもらい、物がよければ支持して買ってもらいたいと思います。分かりやすいお手本としてはフランス。観光客も世界一ですし、首都パリ以外に田舎のレストランや風景を目的に田舎を楽しんでいます。

    手長エビ

    日本のローカルコンテンツのマーケットを世界とし、そこに向けて発信すれば、日本の田舎が好きなファンが世界中で何百万人生まれることか。そんなことを妄想するだけでなく、現実の取り組みに落とし込むことで、きっと田舎が経済的にも豊かになりますし、田舎が豊かになれば日本全体も豊かな国になると思います。

    将来的には田舎・都会、民間・政府、分野・省庁、規模の大小関係なく、同じ志の集まりで何かできればいいと思っています。

    四万十中流域の茶畑

    *この原稿は、現在経済産業省で行われているIT施策に対する国民の意見募集サイトに投稿したものです。
    ◇経済産業省アイディアボックス
    2010年2月23日から3月15日までIT政策に関する意見を国民の皆様から募集
    http://open-meti.go.jp/

    コメント
    大変勉強になります。
    私も食の地域活性化を初めて凡そ半年くらい
    非常に勉強になります。
    全記事読破せねば!
    • 横浜
    • 2010/05/02 8:14 PM
    もういっそのこと「高知県」は「新潟州」に倣い「高知州」として、独立気心をもって「高知」の持つよさを世界に発信してみてはいかがか??道州制は必ずしも「他」府県との全国同時一律型合併を推進する性格のものではないはずであるから、ここは思い切って「グレーター高知」として民主導の地域圏を構築すべきだと思う。
    • よっすい
    • 2011/02/09 7:49 PM
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