第2章:今こそ地域を調べあるものを活かした生活づくりを

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    第2章:今こそ地域を調べあるものを活かした生活づくりを

     

    (1)「地域づくり」って何?

     

    よく使われている言葉ですが「地域づくり」って何でしょうか。まず地域って言葉は集落レベルから県レベルまで広い範囲を示しますが、実際に住民の方が主体的に取り組む範囲は集落レベル、広くて生活圏である市町村や小学校区単位が多いと思います。ゆえに地域づくりとは自分たちの生活をより実りあるものにする「生活づくり」ではないかと思っています。

     

    また、地域づくりって、抽象的で何か特別な技術やノウハウが必要な専門的な分野のような印象がありますが、自分たちの生活に関わることや生活圏域内のことなので、何も難しいことではありません。簡単に言えばその地域にとって良いことをすることすべてが地域づくり(生活づくり)であると考えています。

     

     

     

     

    (2)自分の地域を知るということ

     

    しかしながら、この地域がどんなところか、地域の魅力(プラス面)や抱えている問題点(マイナス面)を知らずして、新しいことをはじめることはとても危険なことだと思っています。地域にあるものの良さや意味が分からず、新しいものをつくり、そこにある自然を壊したり、大切な人間関係や文化をなくしてしまうことが多々あるからです。

     

     

     

     

    よく、田舎の方で地域づくりの話になったときに、「この地域には何もない」「お金(予算)がないから何もできない」という言葉を耳にしますが、何もない・何もできないという意識や考え方は、何も考えなくなる、そして何もしなくなることにつながり、いずれその地域は衰退してしまうことになります。

     

    これまで、様々な地域づくりの仕事に関わり、辺境の地と言われる所やこの地域には何もないと言う所を地元の人と一緒に調べましたが、そんな所に限って、いろんなものがたくさんあり過ぎて、地域づくりにどう活かすかアイディアが出過ぎて困ってしまいます。おそらく、地元の人は、地域にあるものが当たり前すぎて、そのものの良さや意味に気づいていないだけだと思います。

     

     

     

     

    そのため、地域を良くしていくために何をするにしても、地域に何があるのか調べることが先決で、地域にあるものの良さやすごさに気づくことで、それをどう生活やモノづくりに活かすかアイディアが出てきます。また、お金がなくても自分たちで工夫して生活している人からたくさんの考え方やノウハウを学ぶことができるので、その人達の生き方に触発されて、お金のかからない取り組み(事業)に対してやる気と自信が自然とわいてきます。

     

     

     

     

    (3)地域を調べて分かったこと

     

    実際、地域に住む人(特にお年寄り)の生活を見ていると、お金を使わず地域にあるものを使って生活している1流の人(名人・達人)がたくさんいます。お金がなくとも助け合ったり、地域にあるものを使って物をつくったり・遊んだりして生活を築いています。私は地域づくりの面からだけでなく、自分自身の個人の生き方を考える時に、その人達の生き方や考え方に教えられてこれまで育ってきたように思います。

     

     

     

     

    地域にあるものを調べることで、個人がどう生きるか考えるようになり、結果、個人の集まりである地域全体としてどう進むべきか考え方や方向性が見えてきます。そしてその考え方や方向性は、環境や福祉などすべての分野に参考となり、応用が利くようになります。

     

     

     

     

    これまで、様々な地域の調査を通じて、そこに住む人から多くのことを学びました。地元の人は環境や福祉など難しい言葉は知らなくても自分たちの生活を通してすでに実践しており、大切な考え方や本質がそこにはあります。生活水を池や田んぼに入れながら浄化して川に戻したり、家の周りに木や竹を植えて強い光や風から家を守ったりして、自然に逆らうことなく生きています。また、畑仕事など自分の役割や仕事がいつまでもある。近所に話し相手や自分を心配してくれる人がいるなど、生きがいや良い人間関係がそこにはあります。

     

     

     

     

    地域を調べて分かること、それは、地域にあるもの(風景や産業・文化等)は、私たちの先人が、土地の条件やそこにあるものをうまく活かして生活を営んできた結果できた(残った)ということです。これまでもそしてこれからもそうですが、自分たちの地域(生活)をつくる(元気にさせる)ための取り組みは、地域にあるものの良さや意味を理解して、それを今の時代に合うように新しく組み合わせて活かしていくしかないと思います。そのためにも、地域に何があるのか、まずはそこに住む地元の人自らが調べることが大切で、その時に私たちよそ者の視点や考え方が新たなきっかけや気づきになればいいと思っています。

     

     

     

     

    (4)地域のあるもの探し・あるもの磨きのススメ

     

    地域づくりは、生活づくりであり、地域に住む人の生活を調べることが出発点です。そこで、おすすめなのは、誰もができる地域づくり(地域を元気にする)の方法として、まずは自分自身の暮らしを築くために、自分自身または自分の家を調べてみてはどうでしょうか。自分で自分のことを調べるのは無理でしたら、他の人に調べてもらうのでもかまいません。

     

     

     

     

    調べることを通じて、調べたモノ・事・人が好きになり、その良さ・魅力を説明できるようになります。「ここにはなにもない」から「ここにはいろんなものがある」と意識が変わります。その中から、そこに(地域)あるものを単なるあるもの(あることを知っているだけの物知り)で終わせることなく、それを今後の生活や地域全体としての取り組みにどう活かすか(役立てるか)を考え、できることからはじめることが大切です。

     

     

     

    そう考えると、地域づくりとは地域にあるものを活かす取り組み、もっと言えば、活かす(役立てる)ために地域にあるものを探して、それを磨き上げる行為ではないかと思います。

     


     


    「第3章.地域のあるもの探し・あるもの磨きの方法」へと続きます。http://blog.kurashinogakkou.co.jp/?eid=1283528

     

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