第3章.地域のあるもの探し・あるもの磨きの方法

0
     

     

     

    第3章.地域のあるもの探し・あるもの磨きの方法

     

    (1)自分たちの足下を見つめ直すことが出発点

     

    地域(まち)はそこに住む人がいなければ成り立ちません。このため、そこに住む人が何をしたいのか、身の回りの生活で何があるのか(資源または大切に思っていること)また困っていることは何かなど、普段の暮らしや生活者の視点で地域をどうつくりあげていくのか考える必要があります。

    地域づくり(まちづくり)の究極的な目的は「人づくり」であり、地域に住む人が地域のためによいと思うことをすることすべてが地域づくり(まちづくり)であると考えます。

    しかしながら、地域づくりを進める上で重要なその地域の魅力や個性(地域資源や宝)は、地元の人だけではふだんあたりまえすぎて、周辺の自然や暮らし(風習・食べ物等)のすばらしさや大切さに気づかない面があります。

    このため、地域外の人の視点や助言を得ながら、地元の人が普段の暮らしのなかにある当たり前のことを学ぶことが必要だと考えます。普段とは違った角度から地域を見つめ直すことにより、「あたりまえのものが実はすごいことなんだ」と、新たな発見や気づきに出会うことになります。

    地元の人と外の人と共同で、地元に当たり前に「あるもの」を調べることにより、今あるものを地元の人が大切なものと思えば、それは地元の人にとって「宝物」として認知されることになります。

    また、これを外部の人たちと共有できれば、それは、すべての人にとって「宝物」になります。これら「宝物」を地元住民が共に認め合うことによって、地域にあるものを活用した地域づくりにつながっていきます。

     

     

     

     

    (2)地域にあるものを調べる「あるもの探し」

     

    あるもの探しとは「地元に学ぶ地元学の調査手法」で、地元を調べる第一歩の作業です。地元の人が主体となって、地元を客観的に、地域外の人の視点や助言を得ながら、普段の暮らしのなかにある当たり前のことを学びます。

    そして、地元にあるものを活かす方向で、自分たちの住んでいる地域、または自分たちの暮らしをどう創りあげていくか(どう楽しむか)を考え、実践していきます。そのため、地元学とは学問ではなく、地元を調べ、考え、実践する行為そのものをいいます。

     

     

     

     

    (3)「あるもの探し」の方法

     

    あるもの探しは、地元の人中心に地域を歩いて、自然、暮らし、仕事、食べ物等ありとあらゆるものを調べていきます(歩いて移動するため活動範囲は、地区または集落が望ましい)。

    なお、ここでいうあるものとは、,海海砲靴ないもの、△匹海砲任發△襪發痢↓困っているもの・余っているもの・捨てているもので、地域のプラス面(´◆砲肇泪ぅ淵耕漫吻)の両方調べます。

    調べるときは、様々な回路(眺める、耳を傾ける、遊ぶ、食べる、匂い、第6感など)を使って、発見のあった場所やモノを写真に撮り、わからないことは地元の人に質問し、聞き取った話を記録(メモ)します。調査が終わったら、大きな模造紙に撮った写真を貼り、記録したメモを書き写すなどしてテーマ別に絵地図をつくります。これは、他の人が見ても分かるように、また時間がたっても忘れないようにするためです。

     

    <あるもの探しのコツ>

    ○ポイントとなるところは写真にとり、わからないところは地元の詳しい人に尋ねる。

    ○聞いたことはそのままの言葉でメモする。要約しない。

    ○聞いた人の紹介事項(名前、年齢等)、写真をもらう。

    ○聞く基本は5W1H(これは何ですか、いつごろ、どこで、誰が、なぜ、どのように)それに、昔はどうでしたか?

     

     



     


     

    (4)あるものを活かした地域づくりへ

     

    あるもの探しは、それを地域づくりに活かすために行うもので、地域を調べて絵地図を作って終わりではありません。ここにしかないものは地域の個性として継承や保全活動を行います。

    また、どこにでもあるものも、地域の生活文化体験など都市部との交流メニューに活用したりできます。困っているもの・余っているもの・捨てているものなど地域にとってのマイナス面も、困っている人と時間が余っている人とをつなぎ合わせてボランティア活動につなげたり、余っているもの・捨てているもので何か商品化できないか考えたりします。

    このように、地域にあるものを磨くまたは組み合わせて、ものづくり、生活づくり、そして地域づくりへと役立てます。

     

    <あるものを活かした地域づくり>

    ○ものづくり:昔つくっていたものを復活させる。今つくっているものを再評価する。

           新たなものづくりに挑戦する。(仕事づくりにつながる)

    ○生活づくり:地元の素材を使う、遊ぶ。地元の暮らしを楽しむ 

    ○地域づくり:風土と暮らしの物語を紹介する。

    これからの方向性を考え、実際に行動していく。

     




     

     

     

    (5)地元に学び地元を楽しむ人づくりへ

     

    あるもの探し(地元学)は、地域を見て歩き地元の人から話を聞きながら、食べ物であれば実際に食べたり触ったりと人間の5感を使いながら体験として学ぶため、調べたことは忘れにくく、今後の地域での生活や地域づくりへの取り組みに役立ちます。 

    また、地元の人(主に若い人)がその土地で生きてきた人(主にお年寄り)の暮らし・生活技術に学ぶことで、これからこの土地で生きていく力を養うことにつながります。さらに、地域の資源を調べることにより、その資源をどう活かすかを考え、実際にものづくりや遊び、外部との交流等へと活かすことで地域の暮らしを楽しむことにつながります。

     

    <人づくり・教育的な効果>

    ○地域づくり・生活づくりの手法を学ぶ

     調べる→考える→つくる(地域づくりすべてに共通)

    ○体験から学ぶため、忘れにくい・すぐ思い出せる

    5感を使う:見る・聞く・香る・味わう・さわる

     

     



    続きは
    「第4章.地元学による地域の個性・方向性の明確化(事例)」
    http://blog.kurashinogakkou.co.jp/?eid=1283529
     
     


    コメント
    コメントする








       
    この記事のトラックバックURL
    トラックバック

     

    こうち暮らしの楽校

    calendar

    S M T W T F S
          1
    2345678
    9101112131415
    16171819202122
    23242526272829
    30      
    << September 2018 >>

    selected entries

    categories

    archives

    recent comment

    recent trackback

    links

    profile

    書いた記事数:156 最後に更新した日:2015/10/08

    search this site.

    others

    mobile

    qrcode

    powered

    無料ブログ作成サービス JUGEM